2013年9月16日月曜日

高橋信次最後の講演「新復活」の意味

 GLAとはGod Light Assosiationの略で,高橋信次が1969年に設立した宗教団体です.彼は講演会で霊道現証を行うことで有名だったようです.信者にも古代霊の言葉など、様々な異言をしゃべらせていました.しかし教祖が48歳の若さで1976年に亡くなった後,教団はいくつかの派に分裂し,後継者争いがありました.混乱の中,信者は心の拠り所を失って迷っていました.そんな中,1986年に「高橋信次霊言集」が出て,その翌年には「高橋信次の新復活」が幸福の科学から出版されました.
 この新復活というタイトルには元GLA信者にとっては特別な意味があったと思います.「復活」とは,この本の中でも説明しているように,道半ばで急逝した光の指導霊・高橋信次が,霊言という形を取って,かつての弟子の前に復活したという意味で,キリストの復活に匹敵するような人類史上の大事件並に重要な出来事であるという認識でした.このとき私はまだ信者ではなかったので,どこか小説を読むような感じで受け止めていたわけですが,GLA信者にとっては,もっともっと大きな衝撃だったはずです.

 最近になって知ったのですが,高橋信次が亡くなる前の最後の講演会の演題が,この「新復活」だったようです.ネットで調べると,その講演を読むことができます.その内容を知った上で,改めて「高橋信次の新復活」を読んでみると,なるほど,まさに「信次先生が,大川先生に降りて来た」と信じたとしても不思議ではない気がします.ましてや,高橋信次は生前,信者を前にこういう「霊道現証」をいつもやっていただけあって,GLA信者にとってみれば霊言が降りると言うことに抵抗は全くありません.まさに師と弟子の感動の再会,涙の再会であったに違いありません。

 高橋信次最後の講演「新復活」では,3億6千年前の地球の創世記が語られています.講演日は1976年6月となっています.その内容は結構長いので,私なりにかいつまんで述べるとこうなります.人類はベーター星から反重力光子宇宙船(UFO)に乗って地球にやってきた.その時の長がエルランティーで,聖書で言うところの七大天使を引き連れてやってきて,エデンの園を建設した.6千人のベーター星人が地球で調和された世界を作った後,第二艇団が地球に来る.その時エルランティーは天上界へ帰った.
 しかし第二艇団で来た人々の一部は物,肉,物質欲におぼれる人も出てきた.それらの人々を救うため,エルランティは天上界よりルシフェルという天使をサタンという名で地上に送り込むが,堕落してしまい,死後地獄に堕ちて地獄の帝王になってしまう.その後エルランティは多くの光の天使達を地上界に送り込んだ・・・,と述べています.この中に,カンターレという「光の天使」が登場します.ホームページ「高橋信次先生の法を学ぶ会」から、一部引用させて頂きます.
 こうして多くの天使達は、天上の世界からこの地上界の動きを観察し、神の子に戻すために、多くの光の天使達をこの地上界に送りました。(約一万年前)エルランティー自身は、後、アガシャーという方を、光の分霊です。この方を送ります。更にまたカンターレという方を送ります。後のゴーダマ・ブッタです。ゴーダマ・ブッタ、天上界ではカンターレといっています。お釈迦様とはいっていません。ゴーダマ・ブッタ。アガシャーは後のインマニエル・イエスキリストです。モーセはモーセです。
この講演では,エルランティーが天上界の中心的存在であり,その下にアガシャー(イエスキリスト),カンターレ(ブッダ),モーゼや他の七大天使がいるという位置づけになっています.このランク付けの部分は,今の幸福の科学の見解とは異なる部分ですが,それ以外の話は「太陽の法」などで書かれている内容とほぼ同じです.
 この講演の最後のほうにも,以下のような部分が出てきます.
 こうして太陽系霊団というのは、光の直系としてエルランティーを中心に、エルランティーは、その時代、時代によって、ある時にはヤハベを名乗り、ある時にはエホバを名乗り、ある時には、また梵天を名乗り、また更にマホメットの時にはアラーを名乗りました。
「キリストの霊言」に出ていたキリストが,天の父=エホバ=アラー=エルランティーと答えていたことも,やはり高橋信次の話を前提としていたと見ていいでしょう(「キリストの霊言」に出てくるキリストが語る「天の父」参照).時間的な順序から考えても,やはり初期の幸福の科学の教義は高橋信次の教義を下敷きにしていたと言って良いと思います.

2 件のコメント:

  1. 逆なんですよ。エルランティ(実名エンリル)は、エルカンターレ下生を予測し、分身を、高橋信次として地上に送り込みました。その狙いは、自分を最高の至高神とするためか、エルカンターレ下生にかこつけて、なんとかメジャーになりたいという狙いだったのかもしれません。そこは凡人の私にはよくわかりませんが。
    高橋信次や高橋佳子の著作や講演の中身は、霊的に真実のものもあれば、そうでないものも多分にあります。総裁は、露ばらい役として扱っていますが、単なる惑わし、幻術も含まれます。

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  2. その話は私も支部で聞きました。
    この方が「凡人の私にはよくわかりませんが。」とおっしゃっているように、信者にとって「あの世の世界の話」が本当かどうかを確認する手段は全く無いですよね。そうすると、高橋信次や佳子の話も、真実かどうかはわからないし、確認もできません。同様に,「エンリルの本当の狙い」という話も本当かどうかはわかりませんね。
    ですから、信者としては最終的には大川隆法を「信じる」しかないわけですが、これはある意味賭けをしているのと同じです。私は、あることをきっかけに、この賭けに負けていたことに気がつきました。その理由については,これからブログに書いてゆきたいと思っています。

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