2013年8月17日土曜日

アトランティス文明と古代インカ文明への憧れ

 「キリストの霊言」の中にはアモン,リエント・アール・クラウドという名前の霊人が登場します.アモンはアトランティス大陸の宗教家であり,大陸の陥没によってアトランティス文明が滅びた後,飛行船でエジプトに逃れて太陽神信仰を広めたと述べ,古代エジプトの神アモン・ラーとなったということでした.彼は,天変地異がここ数十年のうちに起こると警告し、その原因は地上の人間の「悪想念」であり,だからこそ新しい宗教が教えを広めることによって悪想念を追い払わなければならないと警鐘を鳴らします.

 リエント・アール・クラウドは古代インカ帝国の王で,大川隆法の「魂の兄弟」であると名乗ります.古代インカ帝国はアトランティスやムー大陸からインカに渡ってきた人々が作ったものである,そして今後地球規模の災害が起きる可能性があるが,人類が心を一つにして地球規模のユートピアを実現する時期でもあると語ります.

 このような名前を持つ王は,正当なインカの歴史には出てきません.これは霊査(霊による調査,リーディングとも言う)によって初めて明らかになった名前なのだろうと思いました.霊査は人類が知ることのできない超古代の文明や過去の事実を知ることができる最後の手段として,非常に興味深いものでした.エジプトとインカは互いに離れた距離にあるにもかかわらず,両方ともピラミッドが作られています.これはアトランティスやムー大陸という幻の文明があり,大陸の陥没という大災害から逃れてきた人々がいたという証拠でもあると考えると,なんだかワクワクしました.

 科学的手段による研究は,必ず証拠を必要とします.古代文明の研究を行う際,放射線年代測定であるとか,DNAであるとか,物質的な証拠を拠り所にするがゆえに,信頼性が高くなるわけです.しかしその反面,数千年,あるいは1万年前といった,気の遠くなるような過去になるほど,その証拠は失われてしまうわけです.したがって,研究者達は過去の文明について,極僅かな証拠と証拠の間をつなぐために,推測でしか語れなくなってゆきます.そこが,なんとも歯がゆいところです.

 ところが,霊査は当時生きた人間が,あの世から霊として数々の証言を語るものですから,今現在はなんらの物的証拠が無いとしても,もしもこれらの証言を裏付けるような証拠が,将来少しでも発見されるようなことがあれば,霊界の存在や,今まで科学では知るることができなかった超古代文明や人類のルーツといったものが明らかになり,人類の知識や歴史に対する視野が大幅に広がるかもしれないのです.

 「証拠があるから,信じる」という言い方はちょっとおかしくはないでしょうか.もしもはっきりとした証拠があるのなら,それは「事実の確認」と言うべきです.「証拠が無いから,とりあえず今は信じざるを得ない」というのが本当のところでした.そして,今は見つかっていないその証拠を,将来見つけるのは私達のような十代,二十代の若い世代かもしれない,とも思ったのです.


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