さて、今日は少し余裕が出てきたので、幸福の科学について思うことを述べていきたいと思います。
本当の入会のきっかけ
今では親や兄弟・友達や知り合いが幸福の科学の会員で、彼らの影響を受けて会員となった人が多いのかもしれません。人間は身近な人が笑顔でやっていることを悪いこととは思えないものです。
私の場合も友達に勧められたこと・近所の会員が親切だったことが入会のきっかけだと前回書きましたが、それはあくまでも会員時代に他の人にしていた表向きの理由というか、一般人向けの説明です。
会員は「仲間を増やしたい」と常に思っていますから、さわやかな印象を相手に与えるよう、常に配慮しています。
そのような日々を24時間続けていると、自分自身に対しても体裁を取り繕うようになっていくのです。
私の場合、入会の本当の理由は「失恋」と「孤独感」だったと思います。
私は当時18歳、大学に入学して初めての一人暮らしに加えて、友達もあまり作れない状況の中、初めての恋愛と失恋をしました。
私にとっては「どうしようもない現実」があったように思います。
失恋など、今から考えれば「どうしようもなくはない」し、本質的には時間が解決する問題でした。
このことが幸いして、私は幸福の科学を辞めることができたのだと思っています。
なぜなら、結婚して孤独感がなくなって初めて、自分が自分で自分を騙していたこと、自分が幸福の科学に入会している理由を一生懸命正当化していたことに気づいたからです。
自分の中の問題だったのです。
それでも入会から脱会まで約20年という時間がかかりました。
それほどまでの長い時間、私は現実から目を背けていたし、現実を見たくなかった。
現実をそのまま受け止めるのではなく、「自分は天使として使命を持って生まれたのだ」というような、非現実的な(これを「霊的な」と呼んでいました)受け止め方をしていたのです。
私の孤独感の原因はコミュニケーション能力が不足していたからです。
だから、恋愛もうまくいかない。ただそれだけのことに気がつけば良いだけなのに、私はそれを解釈で乗り切ろうとしていたのです。
「私と縁がある魂は一般の人の中にはあまりいない。会員の中にこそ深い縁がある人がいるはずだ」とか、「一般の人からどのように思われてもかまわない、どうせ次元の違う世界から生まれてきた人たちなのだから」などと本気で思っていました。
そして「心が変われば世界も変わる」というキャッチフレーズや「相手の心をなんとかするのではなく自分の心を変えるべき」という教えによって、ひたすら自分の「思い」を変えるよう努力していたのです。
自分の思いを変えるというのは、すなわち現実をそのまま受け止めるのではなく現実の受け止め方を変えることにつながっていきました。
辛い過去や現実はどうすることもできないが、それに対する解釈を”霊的に”変えることで今を幸福にできるのだというのが、私の考え方でした。
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